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+++2009/2/12+++


しかし、ソコんトコどうなのかね?
感じ方が人それぞれで、価値観が様々といえどもどーなのかね?
やはりアレなんですかね?
世の流れってのがそーさせるんですかね?
いや、何が?
って、アレですよ。
「便利さ故に」って話ですよ、俺。

ツールを進歩させる事で利便性が向上する。
情報の伝達しかり、交通手段しかり、物品購入しかり、流通しかりって便利ばかり。
便利ってドーユー事なのかを考えると答は一つ。
我侭を通す際の利の得易さ。
簡単にいやぁ、都合が良いって事だ。
話は簡単、電話が発明され便利ってだけだったのが、
携帯電話にメールやらカメラやらテレビやらインターネットやら・・・。
ガンダム、ガンダムマーク2、Zガンダム、ZZガンダム、NEWガンダム・・・。
そのうち、ニュータイプしか使いこなせねぇ携帯とかになるんじゃなかろうか?

あ〜、いやいや。ソーユーのが悪いとか言いたいワケじゃねぇ。
文明の発展によって人類が滅亡とかって終末論の話でもねぇ、俺。
「便利さ故に」の話。

今直ぐ何等かしらの得たい情報があるならば、
ツールは山ほど転がっているのが現代社会。
しかし、その際の情報元は?
友人?知人?隣人?賢人?売人?変人?土人?
ツールの便利さで失われるのは?IMAGINE?

日本映画の名作として俺の中に記憶されている
「太陽を盗んだ男」
バスジャック皇居突入、核爆弾製造や現金をばらまく際のモブシーン。
まだやんのかよってぐらいの菅原文太の不死身さ。
全編通しての緊張感とコミカルのミックス具合の絶妙さは、
ハリウッド映画と見比べても遜色ないぐれーに郡を抜いてるね。
思想なき暴力こそ最恐のテロって視点で観ても、
映画が撮られた時代の社会情勢・背景を垣間見る事が出来る。
そんで物語の終盤でプールのシーンがあるんだけどよぉ、
ソコに至るまでの過程で起った出来事から、
その遣る瀬なさがひしひしと伝わってきてコレがスゲーいいんだわ。
・・・・あー、悪ぃ。話が反れた、俺。

「太陽を盗んだ男」
劇中でジュリ−扮するテロリストが核爆弾製造の為に原発へと侵入。
プルトニウムを盗み出すシーンがあるのだが、
そのシーンでの原発内部、プルトニウムの保管方法等、
全て想像によって構築されている。
現代なら、原発の内部の写真や事によっては設計図まで入手可能だ。
しかし、それは「便利さ故に」ってのに陥ってしまい、
公開する必要性や本来は明かすべきで無い情報が漏洩されているからでもある。
要するにツールがもたらす便利さによって送像するのが可能に物だが、
劇中、原発内部での緊張感のあるシーンは想像によって創造された物だ。
つまり、これは「便利さ故に」ってのに陥って無い場合。
そこにはツールによる便利さではなく、
知らないが故に想像を活かす便利さが存在する。

こうやって書くとまるでツールの便利さが悪いかのような印象になるが、
ソーユー話じゃない。
「便利さ故に」ってヤツの話。を想像力側で。

野球漫画の巨匠と言われれば誰もが頷く「ドカベン」を生み出した水島新司。
「ドカベン」以外にも「あぶさん」「球道くん」「一球さん」「男どあほう甲子園」
等々の名作野球漫画を描き続けているが、
この巨匠の想像力の「便利さ故に」は半端じゃ無い。
「ドラゴンボール」の死人もホイホイと生き返らせられますとかの便利さだとか。
「筋肉マン」の王位争奪編で、あぶり出しでメンバーの名前が出てきますよ。
ってぐれぇじゃ、足下にも及ばない。
それは、野球の何とか打法とか魔球とかレベルでは無く話の基礎からスゲー。

それが
「野球狂の詩〜鉄五郎のバラード〜」

岩田鉄五郎 東京メッツにて50歳を過ぎても現役投手。
ヨレヨレで敗戦確実投手と言われている鉄五郎。
試合に登板する度に観客席からはヤジが飛びまくるダメ投手だが、
ある日の試合でヤジに混じって黄色いバラの花が飛んできた。
次の試合でも、またその次の試合でも鉄五郎に黄色いバラが飛んでくる。
最初こそ「どこのどいつじゃいバラなんぞ投げよって!」と怒っていた鉄五郎だが。
ある日、投げ込まれた黄色いバラを見て過去の出来事を思い出す。
回想・・・昭和13年・・・
鉄五郎は中等野球の花形投手として連続無失点記録を続ける活躍ぶりだった。
そのせいもあってか、土地の女性からは憧れの的として存在していたが、
時代が時代。
男女七歳にして席をおなじゅうせずってな程だった為、
女性との交際等は容易で無かった。
そんなある日、道のゆうゆうと歩く鉄五郎に車の邪魔だという女性が現れる。
「女のくせに男に道をゆずれだと」と凄む鉄五郎だが、
相手の女性の毅然とした強気の態度に道をゆずる。
その女性が強気なのもそのはず、
土地の権力者当間代議士の娘である当間加奈子だったのだから。
加奈子に気押された鉄五郎だが容姿端麗な加奈子に一目置く事となる。
翌日の試合でも無失点で勝利をおさめた鉄五郎。
健闘を讃えられる中、グラウンドに黄色いバラの花が舞う。
「おめでとう。勝利者への贈り物よ。お気に召して?」
そこには、件の当間代議士の娘・加奈子が。
かくして、鉄五郎の初恋は実り。
周囲の人々が呆れる程にどうどうと交際する二人。
順風満帆の鉄五郎はついに甲子園出場を決める。
・・・そして甲子園出発の前日・・・
当間代議士の娘の元には金持ちの息子との見合い話しが。
しかし、燃え上がってる二人は勢いが違う。
「家も親も捨てろ!俺に付いてこい!!駆け落ちしよう何もかも俺に任せてくれ!」
「鉄五郎さん・・うれしい・・・私アナタに付いてくわ」
甲子園大会に出る汽車に一緒に乗っていこう、そしてそのまま家に帰らない。
明日の朝11時に待ち合わせる約束をし、二人は別れる。
その際「それまでこのバラを私だと思って・・・」
と黄色い一輪のバラを渡される鉄五郎。
しかし、翌日の汽車に相手は来ず。
鉄五郎は「俺の恋は終わった・・・」として甲子園へ。
失恋のショックからか、甲子園で無失点記録に終止符を打たれる鉄五郎。
失点を喫した鉄五郎は、胸にしまっていた黄色いバラを地面に叩き付け、
無念を引きずる自分を戒めるかのごとく叫ぶ。
「わすれてみせるで!俺も男よ!!」
そして鉄五郎は見事に甲子園優勝を果たし、プロの投手となる。
・・・現在・・・
50歳を過ぎて投げ続けていられるのは、
あのバラのおかげと思い出を振り返る鉄五郎。
その鉄五郎の前に昔の面影を残した女性・当間加奈子が現れる。
しばし談笑するも別れる二人。
その数日後・・・。
鉄五郎の家の電話が鳴る。
「お願いです。すぐいらしてください、
               おばあさまが病気で会いたがっているのです」
もうすでに、孫もいる鉄五郎は、相手にも家族が在るとし、
たかが病気くらいならば行くまでも無いとして会いに行かない。
後日・・・。
鉄五郎の元に当間加奈子が亡くなったとの訃報が届く。
それでもワシには、もう関係ないとする鉄五郎の家に一人の女性が訪れる。
喪服を着たその女性は、涙ながらに「何故来てくれなかった」と詰め寄る。
「わっ・・わしゃあフラれた男じゃ・・このうえ・・・」と言葉を濁す鉄五郎。
そこで、喪服を着た女性から衝撃の事実を知らされる・・・・・。

でっ、この話の何がスゲーってなぁ、俺。
昭和13年に鉄五郎は18歳だよ
甲子園に出場する為の汽車で駆け落ちって、
               他のチームメイトどうすんだよ!?

泊まる所は?
飯は?金は?
その後、甲子園優勝って事は、
             
鉄五郎は野球やる気満々じゃねーか!!
駆け落ちの準備どころか野球の準備してきてるじゃねーかよ!オイ!!
しかもだ!!
50歳過ぎて投げ続けられてるのは、あのバラのおかげって、
気付けや!!バラが投げ込まれた時点で!!
百歩譲って気が付かんでも怒んなや鉄五郎!!

ブッ飛ばしてるなぁ〜。
物語を想像の便利さでブッ飛ばしてんなぁ〜。
漫画としての一話を完結させる為に我侭を都合良く通して見せてる事この上無し。
これが現代社会だったら、
駆け落ちの待ち合わせに来ない相手に「まだ来ないの?」
とかメールしたりとか何とか、完全駆け落ちマニュアルを熟読するシーンとか、
話のツジツマを合わせる為に余計な部分が出てきそうなもんだが、
いくら昔の漫画であったにしても、
水島新司は全てブッ飛ばし!!

いやぁ〜スゲーよ。
「便利さ故に」ブッ飛んだストーリー展開。
えっ!?
何っ!?何だって?
話の最後の衝撃の事実って何かって?
「便利さ故に」ってぐれぇの御想像にお任せします。
さもなきゃ、便利なインターネットで調べるか、便利なマンが喫茶にでも行けば。
だって、便利なんだろ?

「インターネットで無限の可能性を」とか「ケータイで繋がるなんたら」とか、
何かと便利になったと言われる様な社会になって、
確かにツールは便利さの幅は広げてくれるが、同時に想像力の幅は狭めている。
自分自身も便利だと言われるツールを使いながらそんな気がしてしまう時には、
想像力って奴が、どんくらいブッ飛んでてスゲーのか?
「太陽を盗んだ男」と「野球狂の詩〜鉄五郎のバラード〜」を思い出すんだ、俺。



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「女にモテたい」

純粋だ凄く純粋な欲求だ。願望だ。
違う?
邪だと?
何処がだ?何処が邪だと言うんだ?
じゃあ、何処が純粋かってぇとだね。
生殖本能がある限り雄は雌を求め雌は雄を求める。
闘争により強い優れた雄が雌を得る。
そこいら辺の根源的な部分を踏まえて、
こっからは、同性愛者・女性を抜きにし、男性のみを対象に書いていこう、俺。

例えばだ、昔は世界に電話というのが無い状態だった。
それが文明の発達・社会の発展と共に電話があるのが当たり前になり便利になった。
その状態から世界の色々なところで思い始めた人がいたはずだ。
「あ〜、何処にいても電話が繋がれば良いのにな」
ある事によって生まれた便利さから発生する不便さ。
電話で連絡が取れると言う便利さが生まれたが故に感じる様になった不便さ。
それを埋めようと努力し研究し開発し普及した携帯電話。
商業的な話や社会的な話は置いておいて単純に求めた事。
「もっと便利な世の中にしたい」
無かった状態から在る状態になり感じる便利さ。
どうだろう。
とても純粋な欲求だろう。純粋なる願望叶ったりだろう。
さぁ、もう解ったでしょう?
便利さを求めるのと同じ様に、
闘争なくして雌を手に入れられる便利な状態にしたい。
種の保存という生物としての本能に根ざした、とても純粋な事じゃないか。
そこには不純な動機など無い!!

性欲はすなわち種の保存なる本能によって突き動かされているのだからして、
性行為に生じる快感もまた種の保存たる本能に根ざしている事に他ならない。

つまり
素早く安全に効率良く。
己の求めたる対象を数多く手中に収められるかが、基本である。
如何に現代社会とて雄は己の強さ(優れた点)を何かしらによって、
明確に示さなければならないはずなのに、それすらスッ飛ばす便利さ。
それが、
「女にモテる」という状態。
優れた雌を我が物とするには、対象となる異性にモテる事。
コレに尽きるのであり、コレ以上の便利さは無いであろう。
最も素晴らしき異性にモテるとは、他との争い無くして優劣が決している事。
つまり己は動かずして相手が寄って来るのが理想である。
しかし、
大きな問題点が男性側に存在する。
それは、第一定義として
「女にモテたい」と思っているかどうかだ。

ここで「女にモテる」の基本の話を、俺。
まずは「女にモテる」という状態の定義を書いておこう。
世間一般的にアイドルやらタレントもしくはミュージシャンといった職業は、
異性から「もてはやされる」つまり「モテる」と捉えられているが、
真の意味で言うならばソレは違う。
「もてはやされる」とは珍重されていることであり、
言うなれば西表山猫や朱鷺みてぇなモンである。
「女にモテる」とは大きく違う。
好意・興味や自己を投影する対象としては存在しても目前に存在する相手では無い。
彼等は自己の持つ能力を活かす事を生業としているのであって、
人気商売とは言われる職業ではあっても表現活動がその対象であって、
「女にモテたい」という欲望で活動しているのでは無い。
(モトリークルーのヴィンス・ニ−ルは除く)
自己の存在をアピールすると言う点で思い違いが多いだろうが、
「女にモテたい」欲望よりも表現に対する評価が重要なポイントになる。
(モトリークルーのヴィンス・ニ−ルは除く)
タレントやミュージシャンの友人と話していても
「女にモテたい」なんて欲望で活動してる奴の話は聞いた事が無い、俺。
(話した事無いけどモトリークルーのヴィンス・ニ−ルは除く)

だからな、どう言う事かって解説するとだねぇ。
「女にモテる」の基本には「女にモテたい」って欲望が無ければ成立し無い。
違うか?違うってぇのか!?
じゃあ、
西表山猫朱鷺が数が少ないからって、その存在自体に対して、
特別扱いして注目してくれなんて言うか?
近い種類の生物連れてきて交配させてくれなんて頼んでるか?
んっ?
どうなんだ!?お前、一言でも山猫と会話出来るんか?
それとも何か?宇宙からの交信でもあって
「君の使命は西表山猫の保存だからよろしくね」
っとでも、マタタビフェロモンが出る身体に改造されたんか?
オイ!!
人間達の勝手で保護されてる
   ロンサムジョージの気持ちが解るんかテメ−!!!



おっ・・おお・・・・悪ぃ、俺。
「女にモテたい」の話だったよな、知ってる知ってる。
欲望なくして成立無し。
例えば、筋トレしたいのにラーメン出されても喰う気がしないのと同じだ。
いくら食料が供給されようとも、食欲が無ければ必要無い。
単純な需要と供給の公式が当て嵌まるのであり、
プライオリティーを何処に置いているかで「女にモテる」かが決まる。
言うなれば、いくら異性から寄られようとも自己が求めていないならば、
それは「もてはやされる」にはなっても「女にモテる」状態ではない。
先にも書いたが、純粋なる欲望があってしてこそ便利さが生まれるのであり、
物事は発展を遂げるのだから、その点から「女にモテる」を考えてみても
「女にモテたい」が無ければならない。

さて、では何故に「女にモテたい」の話になったのかを、俺。
あれは、昨年の10月も終わりに近付いた頃だったか・・・。
何気ない工房での会話の中で、チョ−フマンジーローに聞いた、俺。
「チョーフってさ、女にモテるよな?何でなの?」
そうなんである。チョーフマンジーローのヤローは何かってぇと女である。
工房で作業してても女とメール。
一緒にライブ行っても帰りは女のトコロへ消え。
最近じゃあ
「マンホール」って言葉が生まれるぐらいに女である。
別段、そんなチョーフを責めはしないが、
何故にそんなに「女にモテる」のかが気になった、俺。
「解んないっス。俺はフツーにしてるだけなんで」
なんて軽々しく答えやがったチョーフは、まぁいいとしとこう。
その時に思った、俺。
「そーいやー、今まで32年間生きてきて
            『女にモテたい』って思った事ねぇな」

何でだ?俺。
何でそうなんだ?俺。
一瞬の疑問。答は明確。
常に何かしらプライオリティーを置く対象が女性以外に在って、
性欲とかは、その都度ナンパか何かしてOKならソレで良し。
女性との長いお付き合いは、考えて無いのでソレでOKならソレで良し。
ぐれぇの単純かつ二の次ぐらいの生き方してきたからってだけだ。
でっ、そこで更に思った、俺。
「男にとって重大な欲望の一つ
           『女にモテたい』に従った事が無い、俺。
つまり『女にモテる』為に悶絶苦悩するような努力をしてない。
それってものスゲー楽しみを逃してる事なんじゃねぇか?」
どんだけの女性と付き合ったとか性行為を持ったとかの愉しみではなく、
悶絶苦悩の末に成功させる喜びと過程の楽しみ。
しかも、それが本能に根ざした欲望の部分であり、
雄として第一に素早く安全に効率良く求める便利さであるにも拘らず努力して無い!
・・・・・・
マズイ。

30年以上も気付かなかった点でもヒジョ−に・・・・・マズイ。
どうするべきか、俺。
今からどうにかプライオリティーを女性に置いて生きるか?
自殺未遂の末に記憶喪失になって、本能だけを頼りに生きるか?
否!!
方法だ!方法を探す事によって悶絶苦悩する楽しみを味わえば良い。
「女にモテたい」という欲望を満たす為の「女にモテる」方法。
それを探す事によって「女にモテたい」欲望を疑似体験出来る!!
素早く安全に効率良い「女にモテる」状態を素早く安全に効率良く作り出す方法。
ソレを探す事で「女にモテたい」欲望を経験したい欲望を満たせるだろう、俺。

斯くして「女にモテる」方法探しの旅は始まった、俺。
その便利な方法は、次の機会に。


続く



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