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あのさぁ、俺。
どうにも気分が良く無いんだよね。
多分・・・・・・・・・・・・・・。

明日がダーさんの結婚式だからなんだろうけど。
否、それ以外に原因が無いんだけど。

結婚式・・・・・。

よく呼ばれます。
自分はやった事ねぇのに、よく呼ばれます。
たま〜に同じ奴が相手変えて二回目行ったりします。
自分はやる予定すらねぇのに、祝辞とかやったりします。
むしろ、祝辞よくやらされます。
そんな時に毎回、悩むのです。

「結婚式の祝辞3つ伝説」

言うべきか言わないべきか・・・・。
えっ!?知らない?「3つ伝説」知らない?
じゃあ、そんな人の為に此処に書き記しておきましょう、俺。

まずはオッサンの祝辞の代表格「3つの袋」
「結婚に際しまして大事な袋が3つございます〜」
って、胃袋・堪忍袋・給料袋とか、合わせ技のオチで金玉袋・お袋ってヤツ。

そんで人生訓オヤジの代表格「3つの坂」
「共に歩む人生には辛い坂が3つございます〜」
って、上り坂・下り坂って、オチが「まさか!!」ってヤツ。

でもって上記の2つに飽きた人が「3つの木」
「結婚生活で倒さねばならない木が3つございます〜」
って、弱気・病気・浮気ってな話で、
体育会系だと実際に新郎の後輩がバット折ったりするヤツ。
因に、「浮気」だけは新郎に折って頂きましょうって、
めちゃ固いの用意して折れなくしとくヤツ。

その他にも「3つの缶」「3つの茸」「3匹の小豚」等・・・。
「結婚式の祝辞3つ伝説」は色々とあります。
そこで、
ダーさんの結婚式の為に新たな「3つ伝説」を考え出そうと思います、俺。
とはいえど、ダーさんは立派に33歳の会社社長でございます。
言葉に重みがなければなりません。
しかし、やはり「3つ伝説」の歴史を考えるとオヤジ的なオチが必要です。
そんな訳で、以下「小野田社長・結婚式に捧げる祝辞3つ伝説」です、俺。



将和君、沙世子さん、両家の方々、御列席の皆さん。
この度は誠におめでとうございます。
このような良き日に諸先輩方を差し置きまして、
私のごとき若輩者が祝辞を述べさせて頂く事、誠に光栄の至りでございます。
しかしながら私、若輩者故に言葉使いや礼儀に無礼がございましても、
そこは若輩者の経験の無さと平に御容赦下さい。
先程、司会の方から御紹介頂きました通り、
私は新郎の将和君と職場を同じくしております。
又、職場を同じくさせて頂く以前より、
同じ業界内で仕事している縁と歳が近い事もあってか、
互いに切磋琢磨してきた仲であります。

(中略)

さて、よく芯の無い人間は良く無いと申します。
新郎・新婦共に芯のある立派な人間に成長し結婚に到った訳ですが、
結婚する事でこそ得られる3つの芯がございます。
まずは「自信」やはり結婚という人生の大儀を果たしますと、
これは大きな自信を得られるものです。
続きまして「躍進」結婚によって、こうして皆様から賜ります祝福は、
必ず人生において大きな躍進へと繋がる事でしょう。
そして、最後は家庭を築き支え合う事で得られる「安心」です。
この3つがあれば、新郎・新婦共に必ずや更に芯のある人間に成長し、
両家を繁栄させてくれるものと思います。
・・・・しかし非常に残念ながら、
結婚する事で失ってしまう芯もございます。
それは「独身」です。

とは申しましても新郎・新婦には、それを残念がる様子が微塵もございません。
これ程、幸せな二人を今まで育ててきた御家族の方々の努力に、
改めて感服すると共に二人の幸せなこれからを願う事で、
祝辞とさせていただきたいと思います。
本日は誠におめでとうございます。




いや〜、ダーさんおめでとうございます。
此処でこれだけ書いたから、明日の祝辞は挨拶だけして、
「続きはウェブでね」って言っとくよ、俺。



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