2003
9月上旬
話を始めよう!!
まだまだ暑い日があるとはいえ、夏と言ったら7、8月。
悲しい事に学校制度で体に刻み込まれた夏休みの週間。
8月が終わると夏は終わると思ってしまう。
夏と言ったら海でナンパが決まりだった俺。今年は何もなく終ったのか…
いやいや、待て待て、そんなハズはない!!何かあっただろ。
こんな時は自問自答だ、頑張れ俺の記憶中枢。

「今年の夏は何してたの俺?」(高蝶)
『…仕事してたよ俺』
(記憶中枢)
「そんな事、夏じゃなくても出来んじゃん!!」
(高蝶)
「………駄目じゃん』
(高蝶&記憶中枢)




話を変えよう!!
まだまだ単車で飛ばすにはいい季節は続く。
嬉しい事に長い単車生活で体に刻み込まれた風の感覚。
速度を上げると目に映る風景も変わってくる。
色々な色彩、食い物屋の看板でさえも楽しく見えてくる俺。
世の中食い物屋にも不景気の波が…
いやいや、待て待てそんなんじゃいかん!!何て事ないだろ。
狂牛病騒動もどっか消えたろ。楽しく考えろ俺の想像妄想。

『見てみろ、あの看板を俺』(想像妄想)
「あ〜ステーキ屋で牛が楽しそうだ〜俺」
(高蝶)
『あっちは寿司屋でお魚が踊ってるぞ俺』
(想像妄想)
「本当だぁ〜楽しそうだね〜俺」(高蝶)
『でも、あの楽しそうな奴らが
     殺され食われんだけどな!!』
(想像妄想)
「………駄目じゃん』(高蝶&想像妄想)




話を終えよう…

2003
9月中旬
9月11日…そう二年前だ。
NY市民の方々にとっては非常に難儀な話だったテロ事件。
その時、俺はパリにいた。展示会を終え、帰国の為の飛行機内は
何の騒ぎもなく、流れている機内テレビも日本の台風を騒ぐNews
ぐらいだった。
しかし、帰国してみリゃテレビに流れるのはビルに突っ込む飛行機。
いかんともしがたいぞ、オイ。でもまぁ、よくよく考える俺。
そりゃあ、飛行機載ってる人間相手に飛行機がビルに突っ込むNews
流すワケねぇよ。
「乗客、大慌てさぁ〜何か笑えるね♪」
って事になっちまうわな。その後の戦争も含めて何ともいたたまれない
事態である。



9月11日…そう先日だ。REFUSEの二人にとっては非常に難儀な話に
なりやがった事件。
その時、俺はREFUSEにいた。作業を終え、打ち合せの為に荷物をまとめ
やたらと暑い太陽をどうにかしてやろうと思っている時、REFUSEに
流れているのはZIGGYのNewアルバムと『潤』のバフをかける騒音
ぐらいだった。
しかし、突然目の前に信じられない光景が!!
REFUSE前に停めてあった俺と『潤』の単車に車が突っ込んでブッ飛び
ガードレールに沿って置かれていたイスも大破!!

オイッ!!何じゃこりゃ〜。

と思った次の瞬間、さらに信じられない光景。
突っ込んだ車が逃げ出した!!いかんともしがたいどころじゃねぇ!!
反射的に飛び出して、道路を全力疾走する俺。交差点で逃げた車に
飛び乗りとっ捕まえた。

後ろから突っ込まれた為にナンバーも
ぐちゃぐちゃ。見るも無残な俺の単車。
あまりの悲しみに立っていられない俺。
ただただ、相棒を見つめるだけ。

ぬおぉぉ〜俺の単車がぁ〜!!
辛い日々の中で単車に乗ると、揺りかごであやされる赤子の様に
ごきげんな俺。そんな俺の安息を奪いやがって、難儀な話にも
程があるぞコラ!!


ショックだった…その日の打ち合せは全てキャンセルし、夜になっても
何の作業も手につかない。どうする!?
どうするよ俺。
この怒りをどこへ!?
俺の単車は一体どこへ!?
あの風を切る感覚がもうすでに夢のようだ…。

そんな時、思った俺。
ヤツ(単車)の為に墓標をたててやらねば!!
そう感じた途端に俺は無我夢中で製作に取り掛かった。

約10時間の格闘の末に完成した合体ロボのような墓標。

ブランドは『L,S,D』じゃなく『REFUSE/RESIST』。
ちなみに新宿伊勢丹Men's館2Fで、ハデに展開している
「ビルウォール・レザー」の影にひっそりと奉られています。
時間のある人はお参りして
やって下さい。

2003
9月下旬
自慢だが、俺は『メンドクサがり』だ!!
どうだスゲェだろ。「そんなに偉そうに言うんじゃねぇよ」って
言いたいかもしれんが、自慢する時ってのは大概偉そうに言うモンだ。
何がスゲェって『メンドクサがる』だけで、実際やる事はやる俺。
大体そんなに『メンドクサがり』で何もしたくねぇなら、シルバー
アクセサリーなんか創ってねぇで、その辺で転がって浮浪者のオッサン
と毎晩酒盛りで楽しく暮らしとるわい。

でもねぇ
人生の中で幾らかは手抜きして『メンドクサ』がりたい時とか
あると思うんだよね。
例えばファミレスとか入るとさ、
「ご注文お決まりになりましたらお呼び下さい」ってメニュー
渡されるじゃん。『メンドクセェー』からそのまま呼ばない。
タバコふかして30分も経てばウェイトレスのネーちゃんが
勝手にやって来て「ご注文お決まりですか?」とか聞いてくんだよ。
でもって『メンドクセェ』から注文なんて考えてるワケない、
なんせ考える事すら『メンドクセェ』のだ俺。
声を発するのも『メンドクセェ』ので首を横に振る。
嫌そうな顔のウェイトレスが去ったら、再びタバコをふかしてみる、
『うむ、タバコにはコーヒーだな』俺。
しかし、ウェイトレスを呼ぶのは『メンドクセェ』。
仕方なしに待つ事20分。すでに注文などどうでもいい。
タバコの吸い過ぎで気持ち悪くてコーヒーすら飲みたくねぇし。
だが、一般常識的にさすがに注文しないワケにはイカンだろう。
しかし、考えるのも『メンドクセェ』。
そこに再びウェイトレスのネーちゃんが
「ご注文お決まりですか?」


「うん……君に任せるよ」

2003
9月末日
ずっと前から気になっている事がある俺。
どのくらい気になるかと言えば、学校の授業中に教科書を読み上げる
教師の鼻毛が出てるぐらい気になる。
別に解決しなくてもいいのだが、
言いたくても言えないような…
聞きたくても聞けないような…

気になる事。
ファミレス『ロイヤルホスト』のメニューでパンケーキを見ると下に
書いてある
「アメリカのパンケーキの専門家、Mr.ディモズに
おいしく焼き上がるコツを伝授して頂きました」


誰が?誰が伝授してもらったの?
そいつが?そいつが全国廻って焼いてんの?
パンケーキの専門家?ってそれだけで暮らしてけんの?
Mr.ディモズって……………誰?

スッゲェー気になる。




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