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+++2009/1/31+++


「ガタガタうるせーよ」

え〜、ここんとこしばらく何してましたかってぇと、俺。
2008年の10月の終わりぐらいから「SPEED SPECTER」って名義でツアーをやった。
Loud Style Designってブランドとしてのツアーじゃなく、
高蝶智樹って個人としてのツアーに
       「THE NUMBER OF THE FUCKER」ってラインを持ち込んだツアー。
こう書けばシンプルにどーゆー事なのか伝わるはずだろう。
でも、ツアーを始める時にはそんな事を言う気もなかった。
言わないとどうなるのか観てみたかったからって単純な理由で。
情報は、与えられるものだとか、転がってるものって考えが嫌いで、
現場に来て確認すりゃあいいじゃんって思ってたからなんだが、
見事なまでの勘違いが溢れかえったツアーで、楽しくて仕方が無かった。

で、ツアーが終わって、モヒカンからスキンヘッドになって、俺。
頭が寒くて頭痛がするし、ネオナチか右翼にしか見えねぇ風貌で苦労するし、
毎年恒例のごとく警察の御厄介になりまして、やれやれってな事もあった。
きっと一月ってのはロクデモネー事が待ってる月なんだろうよ。

2008年の間に行った事に対して、2008年の終わりかけにガタガタ言われ。
2009年が始まって少し経ったら、2009年は何を行うのかガタガタ言われ。
毎度毎度、今年も御変りございません。
ってな具合に繰り返されるガタガタって雑音みてぇなのがウザったくてよ、俺。
せっかくだから2ヶ月ぐれーは黙っててみようかと思ってやってみたが、
黙ってれば黙ってるで、好き勝手に扱われる情報ってのに嫌気がするもんだ。
馬鹿みてーな、俺の日常の情報は置いておいて、
情報の話でもしようか。

現代社会の情報過多による誤解が生むストレスってのは、
情報を発信する側でも、情報を受け取る側でも無く、
情報その物が歪んでいるのが原因だ。
キャッチボールで例えてみよう、俺。

ボールを投げる側と受け取る側、一球ごとの交替がキャッチボールの基本だ。
ストレートに相手にボールを投げ、受け取ったらストレートに投げ返す。
どちらかがコントロールが悪くても、予告無しに変化球を投げても、
キャッチする側がうまく受け取れれば問題ない。
もし、ボールを取り逃しても拾えばさして問題は無い。
ただし、投げ返すまでに時間が掛かる。
体勢を取り直し、相手に向けて投げ返すには時間が掛かる。
つまり、ボールを情報。と考えてみれば、
ストレートな情報は、理解し返答するに時間はあまり要しない。
しかし、変化球や暴投は受け取る(理解する)のに無理を要したりする。
もしくは、受け取る事が出来ないかも知れない。
個人のキャパにより、受け取れる受け取れないは変化するが、
自分の投げた情報が理解されなかったり、投げられた情報を理解出来ない時、
個人のストレスが生じ、キャッチボールの相手にも不信感を抱く。
これは、ごく一般的な対個人とのやりとりでのケースで、
個々のパーソナリティーが存在する以上は不自然な事では無い。
ただし、ボールその物が歪んでいなければ。の話。

各種のメディアで情報を受け取った人は、
その情報が歪んでいるかを確認せずに悪気なく投げてしまう。
個人に対してのキャッチボールならばまだしも、
現代は、個人が不特定多数に対して、千本ノックよろしくボールを飛ばしまくれる。
で、そのボールを受け取った人が更に千本ノック開始。
投げ方も、受け取り方も、ノックの仕方も、十人十色。
歪んだボールは歪んだままどころか、分身魔球ぐれぇの変化で誰かに届く。
元は同じボールでも、辿ったルートでまったくの別物。
いっその事、消える魔球ってな感じで無くなっちまえばいいのによ。

さて、情報過多がどうとかガタガタ書いたところで、俺。
冒頭の「ガタガタうるせーよ」って言葉に戻る。
ある意味で、この言葉が自分の中の真理の一つなんじゃねぇか?と思う時がある。
周りの言葉がどーとか、現在の状況がどーとか、景気がどーとか。
毎度毎度、何かに付け出て来るガタガタって雑音。
その雑音は、次々と出てきやがる情報を受け入れてる時の自分に感じてんだ。
自分の中で響いてる雑音の消し方なんざぁ知らねぇ、俺。
ただ、
「ガタガタうるせーよ」
って感じたら、やる事なんて毎度のごとく決まってる。
雑音が聞こえねぇぐれぇの激しい騒音を響かせる為に動くだけ、俺。
例えばそれが、許されざる者だとしてもな。

今年は、最もグロテスクなLoud Style Designをお楽しみに。



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