2007
11月上旬
はい、やってきました11月。
毎月毎月アレとかコレとか問題しかありゃーしねぇ、俺。
そろそろ誰か何とかしてくれないかと思う余裕すら無ぇ。
そんな悪循環まっしぐらな日々に転機が訪れた。

打ち合わせ中、携帯電話が鳴った。
打ち合わせ中なので電話に出ないまま放っておいた、俺。
打ち合わせ終了後、携帯の着信履歴を見ると知らない電話番号だった。
表示されている番号は携帯電話ではなく、普通の電話の番号。
まぁ、いいや電話してみようと思い、コールするが相手が出ない。
まぁ、いいや電話してくんだろ思い、放っておいた。
しばらくして、
またもや打ち合わせ中に携帯電話が鳴った。
打ち合わせ終了後に着信を確認すると先程と同じ番号。
しかし、今度は留守電が入っている。
掛け返す前に留守電メッセージを聴く。

「お世話になっております。竹下工務店ですが。
 この前、FAXしたと思うんですけど、今度の現場の件で、
 施行内容を詰めたいので連絡貰えますか」

ふむ。
明らかに間違い電話だ、俺。
どうするか?次、掛かってきたら間違いだと言うか?
考えるのも馬鹿馬鹿しいので放っておいて作業する事とした。
作業中、携帯電話が鳴ったがシカト。
作業が一段楽したところで着信を見ると、先程と同じ番号。
何故だ?そんなに急ぎの仕事なのか?それとも他に頼めない仕事か?
アレコレと考えるのも馬鹿らしいのでこちらから電話した。

男「はい、竹下工務店でございます」
俺『恐れ入ります。
  私、先程からお電話を頂戴しております高蝶と申しますが』
男「はい、お世話になっております」
俺『いえ、一度もお世話した覚えは無いんですが』
男「えっ、あっ・・はい」
俺『一度もお世話した覚えは無いんですが、電話が掛かってきまして、
  御丁寧に留守番電話に次の現場の話まで入れられてたんですけど、
  明らかに間違い電話だと思うんですが』
男「あの、失礼ですがウチの何と言う者が
  お電話差し上げてましたでしょうか?」
俺『お名前は申されて無かったんですが、
  竹下工務店と名乗られてました』
男「左様でございますか。大変失礼いたしました。
  社内で伝えておきますので」
俺『いいえ、どういたしまして』

お互い丁寧な対応で問題は解決した。
些細な間違いというものは、誰にでもある事なので怒るまでもない。
まして仕事上での間違いであれば感情的にならずに対応すべきだ。
気を取り直し、作業に集中しているとまたもや携帯が鳴った。
今度はコールが鳴り止む前に電話に出る。

男「すみません、竹下工務店ですけど。先程、間違いがあったみたいで、
  わざわざお電話頂いたと社内の者から聞きまして」
俺『ああ、その件でしたら別にいいですよ』
男「申し訳ない。今からFAX流しときますんで、確認お願いします」
俺『んっ?FAX?』
男「いやぁねぇ、ちょっとこの時期お忙しいとは思うんですけど、
  どうしてもね、こっちも人手が足らなくて、急で申し訳ない」
俺『はぁ・・・』
男「そんなにキツイ現場じゃないんで、宜しくお願いしますね」
俺『・・・了解しました。宜しくお願いします』

ふむ。
明らかに間違いのうえに勘違いだ、俺。
つまり土木工事の現場で人手が足りて無いって事だな。
ふむ。
転職するか、土木のダミアンだしなぁ、俺。

2007
11月中旬
現在、REFUSEを支える高蝶組。
高度なまでにデカダンスな組織を家族に例えるならば、

親父=俺
長男=ダ−さん
三男=チョ−フ
四男=キッチョム
長女=カゴメ

ちなみに次男の淳也は家出中。あとは叔父が130ってトコ。

それぞれに役割だったり何だったリがあるが、
立ちたく無かろうが立ちたかろうが組織の長ってのは色々ありやがる、
俺。
事に残業という概念が存在しないREFUSEでの仕事は、
メシ喰って、酒呑んで、そのまま工房で朝を迎えたり、
最初っから帰る気も無くやってきたりもする構成員達。
翌日の業務を考えて家まで送っていく事もしばしば。

でもなぁ・・・。
誰も家に泊めてくれないんだよ、俺。

それどころか家に上がった事あるのも、
キッチョムが骨折して見舞いに行った時ぐれーだ。
あとは130家でカレー喰った時ぐれーだ。
森下に移ってからの3年間でそれぐれーだ。

今でもよく思い出す。
淳也がよく言ってた「いつでも泊まりに来て下さいよ」
じゃー泊まりに行こうかなってなると、
「いや、部屋が散らかってますから」「いや、今ちょっと女が」
・・・そのまま家出しやがった。

そういやーこんな事もあった。
REFUSEが森下に移って一ヶ月経った頃、
彼女がいないのはチョ−フと俺だけだった。
どーせ彼女なんか作ってる時間のねー俺にチョ−フが言った。
「大丈夫です。俺が砦になります」
・・・二週間後には彼女連れて歩いてた。

あーまーもーいいけどね。
そーゆーのにも慣れたけどね。
色々ありながらも楽しくやってるぜ、高蝶組。

でもねぇ、たまにはムカついたりするんだぜ。
特に深夜の一休みで開けた冷蔵庫に、飲み物が入ってなくて、
しゃぶしゃぶのタレと一週間前の食べ残しの弁当しか
入ってない時とかよ。

こんな組織で良かったら、誰か一緒に構成してみないか?
別に家に泊めてくれなくてもいいからよ。

2007
11月下旬
確か16年前だったと思う「クローズ」って漫画を読んだのは。
兄弟分が読んでみろっていうから読み始めたんだったな、俺。
スゲー面白くてハマったよなぁ。

長野でやった「JUNKIE STRIP」の時だったな高橋先生に会ったのは。
その後も何度か長野で呑みに行ったなぁ、俺。
3年ぐれー前に北原哲夫ってスゲー男がいるって紹介しに行ったっけ。

浅井健一って人に始めて会った時は不思議な感じだったな。
アレってもう何年前の事だったんだろう、俺。
カメラマンの加藤さんが撮影した写真いまだに貰ってないなぁ。

「HEART」でやってた表紙を高橋先生に描いてもらって対談。
2年前にムックの企画で出した事あったけど見事に却下されたな、俺。
あの出版社と代理店は何て名前だったっけ思い出す必要ねぇなぁ。

カメラテストの日は寒かったけど屋上の空気が気持ち良かった。
ウオレットチェーン20本ぐらい用意したなぁ、俺。
ボロボロになって戻ってきたアレを何処にやったんだっけ。

映画「クローズ ZERO」を観ながら
色々な出来事が頭の中をグルグルと廻って、
エンドロールで流れる「Loud Style Design」のロゴ。
様々な繋がり、創ってきた物や時間。

一つだけ言えるのは、
劇中あれだけ敵対してやりあってるヤンキー達が、
揃って「Loud Style Design」のアイテムを身に着けてるって事は、
あの街のヤンキーショップはウチの取引先に違い無い。
「ジョニーK」の裏ボタンとかと一緒に並んでいるのだろうか。

次は何して遊ぶかなぁ、俺。

2007
11月末日
その時、名古屋に行った、俺。

ちょっと思い出しながら書いてみよう。
月末は毎度の事ながら忙しさって妖怪みてーのが乗っかり、
終わりの見えない作業が繰り返されるのだが、
そこに加えて北原組・組長率いる「B.T.M.C」が
HOT ROD SHOWに出るので、
11月30日中には依頼されたシフトノブを完成させなければならなかった。
さらに加えてROCK兄貴・バタさんのイベントが12月2日にあり、
ゲストとして呼ばれている、ゲストで呼ばれたからには
「シバタ」の「バタ」は「B」じゃねぇ「V-TWIN」の「V」
と言わせるぐらいの動きをせねばならず、仕込みに励んでいた、俺。

で、よぉ。
いかに仕事を仕事と思ってすらいないとは言っても、俺。
単車が足らない時とかあんだよ、
そんな時は無理矢理にでも走りに行きたくなんだろ?
で、なぁ。
シフトノブを完成させ、ROCK兄貴をROCKにさせる為には、俺。
LIVEが足りねぇ。
そんな時は無理矢理にでもLIVEに行きたくなんだろ?
で、さぁ。
思い立ったが吉日って言う訳だったりすんだよな、俺。
新幹線に飛び乗り一路名古屋へ、
そんな時は無理矢理にでもRATのオヤジを付き合わせたくなんだろ?
で、のぅ。
燃えた・・・燃え尽きる寸前だったぜ、俺。
喧嘩で気合いが入りまくってる時とか、
単車でやたら飛ばしまくってる時とか、
そーゆーのと同じでLIVEの時には燃え上がり過ぎて
意識がぶっ飛ばされる、俺。

そんな意識がぶっ飛ぶ程に燃え上がるLIVEを演ってくれたのは
「THE RODEO CARBURETTOR」
名古屋滞在時間3時間でも暴れに行く価値が有り余ってたぜ。

まぁ、帰りの新幹線の中、
灰人のような俺に近付く奴は誰もいなかったのは、
書くまでも無い事だが、
「THE RODEO CARBURETTOR」
のロゴをデザインしたのは宣伝代わりに書いとこう、俺。


www.therodeocarburettor.com






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