2007
8月上旬
自分がどれだけダメな奴かを知っている、俺。
自分がどれだけロクデナシかは解ってる、俺。
遅かれ早かれクタバルならやるべき事は?
死ぬ時までは生きてるなら成すべき事は?
分かっているのでは無く、解っているのなら選択が必要だ。
選択の先には未来がある。
未来とは成長や進化の果て。
解ったつもりで、分かる事すら諦めるなら妥協でしか無い。
妥協の先には未来は無い。
堕落と欺瞞と怠慢の集まり。
選択が必要だとは思わないか?
自由意志による選択か、強い意志による選択か。
どっちが見られるんだろうか?

この旅の終わりにふさわしく、
LOUDなSPEEDでDRIVEする日にしようぜ。
FUCKERが集まりゃ狂騒の調べで踊り出す。
ロクデナシが主催のパーティー。

Let's LOUD 騒ごうぜ、最後まであとすこし。

選択には覚悟が必要だ。
その先に残酷な真実が待っているとしても。
狂騒の調べの後、俺はまた一つ真実を手に入れて未来に向かう。

2007
8月中旬
食事は生活の中でとても大切だと聞きます。
曰く、一日のカロリー摂取がどうだとか。
曰く、一日に何品目食すのがこうだとか。
アレって何の為なんですかね?
健康?長生き?輪廻転生?
よく解りませんが、何処の誰が調べたんでしょうか?
長年の人体実験の結果により導き出された答えでしょうか?
どうでもいいですそんな話、俺。

そんな事よりも最近とても気になる人がいます。
人生の中で人との出逢いは食事よりも大切。
きっかけは、とても些細な事でした。

ある日の夜。チャリンコにて夜道を行く、俺。
特に危険も無く軽快な速度で歩道を飛ばす眼前に突然、
傘を真一文字に構え立ち塞がるジジイ!!
「電気つけろやこらぁぁぁあ!!!」
どこからどう考えても酒臭い以外に感じようのない息と共に怒声。

ジジイ「お前電気も付けないで夜道走ってたら、危ねぇじゃあねぇかぁ」

俺『ジィさん、お前の行動の方がよっぽど危ないぜ』

ジジイ「
馬鹿ヤロウ!!俺のどこが危ねぇってんだ。
よ〜し、警察行こう」

俺『
はぁ!?何で?ジィさんを捕獲してもらう為かい?』

ジジイ「
フザケンジャねぇよ。
電気もつけないで夜道走ってるお前の為だ」

俺『悪いが俺のチャリには電気は標準装備されてないぜ』

ジジイ「だったら買って付けりゃいいじゃねぇか」

俺『じゃー、金ちょーだい』

ジジイ「馬鹿言うんじゃねぇ、そんぐらい持ってんダロ」

俺『現在、財布には82円しかありません』

ジジイ「・・・・・・82円・・・。それじゃ買えねぇのか?」

俺『買えない。だからジィさん買ってくれよ』

ジジイ「
俺だって、金なんざぁ持ってねぇよ!!

俺『ジィさんよぉ。
  偉そうに人に説教すんならチャリンコ用の電気ぐらい買ってくれや。
  ジィさんが酔っ払ってフラついてる方が、よっぽど危ないぜ。
  それとも何かい?俺がきっちり電気付けてたら、
  ジィさんも酔っ払う時は頭に懐中電灯ぶら下げて
  危険をお知らせしてくれんのかい?』

・・・怒鳴り疲れたのか、酒が廻り過ぎたのか。
ジジイは「バケヤロウ・・バッケヤロウ・・・」
とブツブツ言いながら去った。

そして又、ある日の夜。
深夜のコンビニから工房に戻ろうという時に夜道で一服、俺。
ふかす煙草の白煙の向うからズンズンやってくるジジイ!!
ポイ捨てすんじゃねぇぞこらぁぁぁぁぁああ!!!
どうにもこうにも酒臭い以外に有り得ない息と共に怒声。

ジジイ「お前ぇは道端で煙草なんか吸って迷惑だろうがぁ」

俺『ジィさんよぉ。もし、俺みたいなのが居なかったら
  道路清掃の人が仕事が無くなっちゃって、失業率が上がるだろうが。
  おまけにボランティアの人とか暇になって
  幼児虐待とかしちゃったらどーすんの?』

ジジイ「
うるせぇ!!俺が言いてぇのはそんな事じゃねぇんだ」

俺『じゃー何が言いてぇんだよ?酔っ払って絡みたいだけだろ?』

ジジイ「
ふざけんじゃネぇよ!!俺は酔ってなんかいねぇ」

俺『あのなぁ。迷惑どうこう言うなら黙って街のゴミ清掃とかしなよ。
  俺だって、たまにはコンビニ前に溜ってるゴミみたいなガキとか
  蹴り倒して清掃してるぜ』

ジジイ「お前ぇは、へ理屈ばっかり抜かしやがって。
ちょっと黙ってろ!!

興奮を抑えようとしてか、煙草を取り出し一服するジジイ。

ジジイ「
俺はなぁ!!
オメェみたいに若いのが理屈抜かしやがると腹が立ってなぁ!!」

俺『おいおい、遅かれ早かれ俺もジィさんになるか死ぬかだぜ。
だいたい俺からジィさんに絡んで理屈抜かしたりしねぇよ。
酔っ払って寂しいからって絡んできてんのはジィさんの方だろ?』

ジジイ「だから、オメェは理屈ばっかり抜かしやがって、
こらぁああ!!!

興奮して煙草を投げ捨て猛り狂うジジイ。

俺『おい。・・・ポイ捨てすんじゃねーよ。』

ジジイ「
あっ!ああっ・・・・」

・・・言い訳が思い付かなかったのか、疲れたのか。
「あ〜っ、ああっ」とブツブツ言いながら夜の闇に消えて行ったジジイ。
きっと待ってるのは、孤独な老人の死ってヤツだろう。
焦るなよ。いずれはそっちの仲間入りさ、俺。

2007
8月下旬
夏も終わりとかどうとか言う話題があるのか知らねぇけど。
この時期になると思い出す。みたいの皆さんございますでしょう?
そう、これが夏の思い出って言うようなの。

この時期にさぁ、路地にあるような公園の横を通ると思い出すんだよね。
アレは、もう16年も前の話だ、俺。

当時、盗んだバイクでひたすら走り回ってた時期だった。
まぁ、ちょっとした夏の誘惑に負けて暴走行為みたいなもんだよ。
その頃の夜の街と言えば、今よりも街灯の数は少なく、
特にヤンキー犯罪率UPに貢献している大島の裏路地になると
暗さは抜群だった。
どのくらい大島って街がどーしょーもねぇかと言うと、
先日「BLACK LIST」ってSHOPを大島で営んでいる後輩の
イノ・DUB・シャインに

『何で、お前のトコは改装した時にショーウィンドウ付けなかった?』

って聞いたら。

「やめて下さいよ。そんなの付いてたら大島じゃあ、
『ハンターチャンス』も同じじゃないですか」

ってぐらいにどーしょーもねー街だ。
そんな街では、夏の誘惑なのか生きる術なのかは知らないが、
「カツアゲ」って伝統行事のようなのが頻繁に行われていた。

夏も終わりの時期の夜道。
のんびりとバイクを走らせながら公園の横を通る、俺。
ふと、公園内に目をやると明らかに伝統行事の真っ最中。
まー、どこにでもある光景、
と思っていたらやられてるのはトゥルキの孝ちゃん!!
そー、皆さん憶えてるかは解りませんがREFUSE設立当時から
一緒に頑張ってくれて、惜しまれつつも新しい道に進んで行った
トゥルキのオッサン。
その当時のトゥルキと言えば
ブルーのGジャンにチノパンという着こなしが大好物で、
夏の終わりの時期にはノースリーブにGジャンを羽織るのが決まりだった。
そして何よりも眼鏡が似合う真面目な高校生だった。
そんなトゥルキが伝統行事の生け贄にされている!!
ブルーのGジャンの襟を掴まれて眼鏡をガタガタいわされている!!

考えるよりも早く直感のみで動いていた当時の、俺。
とっさにダッシュで飛び蹴り。素早く伝統行事を中断。
『大丈夫か?孝則!』
振りかえってトゥルキの安全を確認する。
「すっ、すみません。助かりました」




・・・・誰だ、お前?

良く見ると、ブルーのGジャン、チノパン、眼鏡。の知らない奴。
考えるよりも直感のみで動いていた当時の、俺。
『助けてやったんだから、金くれ』

500円貰って牛丼喰ったなぁ。
そんな夏の終わりの思い出。皆さんにもございますでしょう?

2007
8月末日
祭りの後の寂しさって何だろうね?
物事の終わりって辛いものなのかな?
真実が残酷だからって悲しんでる暇はないんだぜ

最後の景色は想像とは違ってたかい?
選択の覚悟は出来ていたのかい?
罪ならば全部認めても罰を待ってる暇はないぜ

俺には・・・

何処から来て何処へ行くんだろうね?
身体に流れる血は何処からやって来たんだろう?
そんな俺の単車のナンバー「3745」

悪魔と踊れば手に入るのは未来?
悪魔と踊れば失うのは帰る場所?
どちらもあるような気がしただけだとしたら

俺には・・・

想像を超える創造の真実
今こそこの世に生きる意味を
燃え上がるように悪魔が騒ぐ
DEVIL'S OUTBLAZE





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