2005
12月上旬
早いもので2005年も余すところ残20日。
この20日の間で人間共が考えだした。
クリスマスとか言う、今となっては一体、全体、第三小隊全滅。
ぐらいに意味が理解不能なイベントがある。
今更いいとしよう。
クリスマスに文句を言ったところで、
キリストが土下座するワケでも売れ残ったケーキが
うまくなるワケでもない。
問題は奴だ。

そうだよ、
「サンタクロース」だ。

プレゼントをあげるから、という名目で不法侵入が許されるって事は
マヌケな赤い服着て、漂白したヒゲヅラであれば
クリスマスには変態ヤローの犯罪も許されるってのか?

ジーザス クライスト!!

だいたいが「サンタクロース」って名前が良くない。
どうせなら「タクサンロース」って名前だったなら
焼肉屋のマスコットキャラクターにしょっぽりおさまって
米国産牛肉の輸入再開に貢献しただろうに。
まったくもって因果な世の中だ。
そんな「サンタクロース」の思い出と言えば10年前。
ちょうどこの時期、新宿をフラフラとしていた俺。
雪が少しだけ積った中を酔っ払っていた俺の前に「サンタクロース」。
ニッコリ笑ってプレゼント袋から取り出したプレゼント。
開けてみたらばコンドーム。



サンタ「エイズ予防です」

おい、待て!!

俺『そいじゃあ何かい、俺がエイズにかかるかもしれないってか?』

サンタ「いや、アナタがエイズだった時の為に」

俺『何故、お前にそんな事が言える』

サンタ「サンタクロースですから」

俺『ほっほ〜サンタクロース。じゃあ、トナカイは何処だよ』

サンタ「必要ないです。自分で飛べますから」

マジで!?
どっから、どう見てもこいつも酔っ払ったオッサンが
変装して遊んでるとしか見えない。まぁ、いいや。

俺『じゃあ、テメーちょっくら飛んでみろよ』

サンタ「はい」

言うが早いかプレゼントを持ったままバク宙(飛び上がって
後回転するヤツ)をするサンタ。

瞬間!!

プレゼント袋を蹴っ飛ばした俺!!
頭から落ちたサンタ!!



……血の海。

少しだけ積った雪に血が飛び散って
見事なクリスマスカラー新宿アルタ前。
何て幻想的なんだ。
10分後、白いボディに赤いランプを照らした救急車。
見事なクリスマスカラーで運ばれる「サンタクロース」。
何て悲劇的なんだ。


さようなら「サンタクロース」。
ありがとう「サンタクロース」。
メリークリスマス・トゥー・ユー・
      「サンタクロース」。




と言う事で「サンタクロース」はすでに10年前に倒しときました俺。
地球の皆さん安心してクリスマスを迎えて下さい。

2005
12月中旬
あ〜……風邪だ俺。

たぶん、きっと、いや、おそらく、もしかして、
3%の可能性ぐらいで風邪じゃないかもしんないけど。
熱が出て、鼻水が止まらず、咳がやたらうざい。
風邪じゃなかったらなんだろ?

マズイ………。

「ウゴ」の呪いかな?

違うかなぁ、じゃあ一体、全体、プリン体、ご招待。
ひょっとして、「手(ハンド)」が「大(ビッグ)」きいって
言ってるけど、実は「指(フィンガー)」が「太(ファット)」いだけで
「ファット.フィンガー」が正しいんじゃなかろうかって人の呪いかな?
つまり、略して
「フガー」の呪いかな?

そんなワケねぇよな。
「大人のシルバー3」ってムック本が売ってるけど、
表紙の男性の横に写ってるのは『Loud Style Design』のリングかな?
そんなワケねぇよな。
目次に「掲載している写真うんたらの無断使用は禁止」
だか何だか書いといて、出版してる本の表紙に無断使用バリバリ。
そんなワケねぇよな。
まぁ、いいや「ウゴ」っとか「フガー」ってのたうちまわる、
珍獣大集合協会なんだろうし。
悪魔とは踊れても、珍獣とは会話できねぇよ俺。
だって珍獣共は言葉の意味が解んねぇもん。

あ〜……こんな事書くから呪われんのか俺?
そんな事よりも今はアレだ。
『FUCKING DEATH ROCK』の最中だ。
この忙しい時期に展示会なんかやるから、
販売店さんはいい迷惑だし、Ashのスタッフも対応に困るし、
展示内容は隠してるし、入場出来ないお客さんはいるし、
あ〜……大変だ俺。

何が大変かって?
展示会開始から一日ごとに作品を増やしてるからだよ。
つまり、初日になかった物が最終日には7作品増えてるって事。

あ〜……死なねぇかな?俺。

2005
12月下旬+末日
え〜っと、俺。

2005年も突っ走ってまいりました。
ホームページ?雑誌?ムック本?まぁ、いいや。
どっかしらでも2005年は何やってたか
騒がしくお知らせしてたワケだけども、
『Junkie Strip』そしてその他も色々と至らないのが言葉ってヤツ。
言いたい事だけ言った後は『テメーで考えろ』ってのが一番好きだが、
バカみてーな認識で質問されるのもシャクなんで軽く説明・解説。
あくまで個人的な見解から俺。
『Junkie Strip』の話で2005年を締めくくらせてもらいます。

『Junkie Strip』
『DEMA』でだけ行ってきたイベントで、
イベント用に創ってきたアイテムからブランドとしての
『Junkie Strip』へと。

あ〜、この『Junkie Strip』ってタイトルはね。
その当時、やっぱり『DEMA』の森田さんと堅一がいまして、
『何かイベントやりましょう』って話の中で、
タイトルを決めないとって中でフッと出てきた。
言葉としての言い易さとかもあって『Junkie Strip』。
後々になって気付いたのは、昔ブランキーが『MONKEY STRIP』って
タイトルのライブをやってた事。
意味合いとかも考えて付けた名前だったけど、
気付かないトコでインスパイアされてたんだろうね。
当初の予定としては『Loud Style Design』のワンメイクカスタム物を
用意しといて、後は作業を見せつつネーム彫りとかやるってイベント。

Vol.0のワンメイクでは
『地獄へ突撃』ってのがあって、
この前の『ReLOAD the HELL』でもワンメイクではこの名前を使ってる。
そう考えると単純に気に入ってる名前だな俺。
さて、この『Junkie Strip』が何処からおかしくなりだしたかと言うと
(別におかしかねぇか)変革の第一歩はVol.02。
『Junkie Strip』のオリジナルアイテムをってトコから。
何度も言ってますがこれもその当時、森田さんとAshのトゥルキとで
打ち合わせしてる中で、丁度新作で原型だけあった物を
『じゃあちょっとジャンキーで使ってみますか』ってな感じだった。
『Loud Style Design』と『Junkie Strip』が、
もっと密接な関係だった時期の話さ。

その前のVol.01では『高蝶智樹』個人と『DEMA』にとって
話にはなってたからイベント内容はタガネを使った作業なんかも含めて
個人技的なトコが多かった。
『Loud Style Design』の新作発表とかもありつつだったけど。
Vol.02もやっぱり新作発表を交えながら『Junkie Strip』の
オリジナルアイテムを加えて何かね、
一番ノリだけでやれてた時期だな俺。

そんで2004年に入ってから『Junkie Strip』ってブランドを
もっと固めていかないとって、誰が言い出したか今更記憶にねぇけど
話になってて、堅一も居なくなってて『Loud Style』ってのを
もっと突き詰めて俺一人で考えてる時期でもあって、
しっかり別物の『Junkie Strip』をやらないといけねぇよなぁ
って新作リリース。

イベント自体はVol.03の千葉ではバングルやったり、
リングやったりと『Junkie Strip』の為のワンメイクってのに
変化させてってた。

Vol.04の新宿は右手が動かなくなるっていう
ワケのワカラン事態になったし、非常に重いイベントだった。
このVol.04の直後に『MAKING FUCKER』をスタートさせてるから
スタートは最悪だった俺。

でもって、Vol.05の長野は『MAKING FUCKER』、
『REFUSE New OPEN』の直後で気力と体力がどっかに飛んでったのを
必死で取り戻しながらやってた気がする。
そういやぁ、長野はこれが最後のイベントだった。
今後も、もうやんないんだろうね。いい土地なのに残念だ。

続いてVol.06名古屋は
『ワンメイクオークション』って事で
次々とワンメイクをやってオークションしていくっていう、
その後のイベントにも利用されていくような内容になってたね。
そうやって考えてみるとイベントやツアーごとに
その後の基本になるような事をやってんだなぁと感じる事もしばしば俺。
そのくせ反省点を活かすってのが無いのが体調管理。
だって、そんな事は考えた事ねぇもんよ。

そしてやってきましたVol.07新宿。
『MAKING FUCKER』と同じイベントスタイルで、
デパートなのに火を使って無茶を承知の無理難題。
よくもまぁ、許可したもんだと思うが、
『許可しねぇならイベントやらねぇ』と言ったのは俺。
だったなぁ…。
このイベントが『DEMA』の森田さんとやった最後のイベントだったし、
この時に
『Vol.10で終わり』ってのを公言したんだった。
本当は俺個人としては何が悪いとかじゃなく、
これで最後ってのも考えてた。
でも、そん時に同時に
『じゃあ『Junkie Strip』ってどうなんの?』
って考えもあった。

今までやってきた事を投げ出すんじゃなくて、
次に受け渡すのもアリなんじゃないかって、
誰にとかはまったく考えずに2005年につなげる事にした。
それが『DEMA』さんに対する、あくまで俺個人のスジの通し方だったし、終わらせ方ってのがやっぱり重要だと思うんでね。
そんな良くも悪くもスジを通すって事により、
2005年に突入して発生したワガママ俺。
『ツアーが大変だからジャンキーは後手にして下さい』
何と申しましょうか、今更言う事でもないが、
『Junkie Strip』って俺が『ヤラネェ』って言ったら
ヤラなくてもいいもんでもないけど、
踊るヤツがいなけりゃストリップ小屋も開店しない。
ワガママ承知のブッ通しで10月、11月、12月の三連ジャンキーに
なったけど、これで多分良かったんだと思う。
例えば前年と同じスケジュールの『Junkie Strip』だったから
2005年一発目、二発目は、自分が納得いかない内容になったろうし、
『ストフリの古谷』も『F☆A☆Lの山本』も対応出来たのかな?
って思う。
二人共、俺の弟子でも師でもなくて、
縁があって『創り手』としてお互いを高め合う部分での付き合いがあると俺個人は考えてる。
歳だけ考えりゃ、俺が一番上だけどよ。
ブランドをスタートさせた時期も同じようなもんだし、
結局は楽しめる相手がどうかって事だけど。
まぁ『明至』かと言えばそれは別の話で、
『明至』はやっぱり『明治』なんだという事。

でも、可能性は……
ねぇ。

余談になるけど『Cut throat』の中から何故に?
『ストフリ』『F☆A☆L』かって話。
『vortex』は何処にいったかって話になるんだけど、
アイツはね、俺じゃなくて別から可能性を引き出してもらった方が
いいんだと思う。
悪魔よりも神の手でもって変態にされた方がね。
『Cut throat』で他にも遊べる相手がいたかってぇと、そいつは難しいな。
何人かはいたけど、それは又、別の遊び方してるし、
古谷とか山本にしても今は遊べてるけど一年後にはワカラネェな。
それは俺次第じゃなくてアイツ等次第だろうよ。
そんなんで『Junkie Strip』のその先を創ってく人間として
『ストフリの古谷』と『F☆A☆Lの山本』を選んだんだけど、
二人共に技術的には充分な点と、充分でない点。
そこが一番楽しめるんじゃねぇかと思う。
今だからというか言っときたいのは、
12月の対戦相手は『RATのオヤジ』に決めてた俺の中では。

何故?
かってぇと一緒にヤッた時に、一番『テメーコノ野郎!!』
ってのが楽しめるから。
しかしながらに落ち着いて考えると(オヤジにも言われたが)
その後の『Junkie Strip』を考えると、
『RAT RACE』は『明違』ってヤツだね。
上記したような楽しめる部分が少な過ぎ。
だってアレ(RATのオヤジ)最初っから『バタリアン』だもの。

ず〜っと
『スカルを〜スカルを〜』って
『脳みそを〜脳みそを〜』って言ってる

『バタリアン』と変わらねぇでしょ。
『ゾンビ』にしようがねぇし、『ゾンビ vs バタリアン』は
別の楽しみ方があるからさ。

改めて考えてみても12月は『RATのオヤジ』とはヤラねぇで
正解だったよ。
時間的な事も当然あったが、その後の『Junkie Strip』を考えると
未完成な物が何かを完成させようとする中で発生させていく
エナジーみてぇなのが多いのは『ストフリ』だし『F☆A☆L』だし、
何より俺。
それにね、インタビューでも言ったけど夏の借りを
返さなきゃならなかったからよ。

以上のような考えやなんやらがありながら『Vol.08』『Vol.09』を
ヤレたワケなんだけど、裏話といいますか、
前日になって『拡声器の使用禁止』とか『ジャンケン禁止』とか
『Vol.10』の新宿じゃあ加えて『デングリ返し禁止』って、
『へっ!?』ってなるような事が禁止ばっかりでありました。
他にも『火を使用するなら机も椅子も鉄製じゃなきゃダメ!!』
ってのまであって、
『アン、コラァッ!!』ってなりそうだった俺。
でもね、俺以上に『DEMA』の三代川さんとかスタッフの人達は
そのヘンについては苦労したろうし、
Ashのスタッフだって気を使ってたと思う。
いっつも思うけど、イベントの時にね、
瞬間的な力を発揮出来るかどうかが成功か失敗かってのを
大きく左右する。
『Vol.08千葉』での『へっ!?』って状態からの立ち上がりの悪さとか
『Vol.09名古屋』での前日になったらセッティングを変更する事に
なった時のやり方を考え直さなきゃいけなくなった時の事とか。
そういう時にまず『DEMA』さん側に負担があって、次に俺。
そっからAshのスタッフに負担が掛かるって順番で、
よくもまぁ、悪い連鎖が起きないでやってこれたと思うよ本当。

そうそう『Vol.10新宿』で
10時間連続ってのも拡声器があれば、
あと5時間ぐらい余裕でヤレた俺。
売り場的には時間オーバーだけど、時間に限りがないなら
拡声器使ってテンション上げてきゃプラス5時間ぐらいは
ヤレたんだろうね。
まぁでもあの10時間って時間の中に
『Junkie Strip』
『Loud Style Design』から発生して『DEMA』って場所でだから
可能だったイベントだってのが強まってたんだ。
インタビューで
『先の事を話し合ったり、考えたりすると』
って意味では哀愁とか無いって言ってはいたけど、
やっぱり終わってみるとね。
3年間やって来た事が一つの終わりを迎えたワケだから
考える事も感じる物もあったよ。

『ここから先に進むべきは』
ってね。

さぁて、そんなワケでこの長ったらしい文章も終わりにしよう。
2006年になって新しい
『JUNKIE』『STRIP』するのか、
それとも…。



Thank you for ALL JUNKIES.
See You again NEXT TRIP.


                   2005.12.30
                   Junkie Striper/高蝶 智樹





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