2004
1月上旬
『新年明けましておめでとうございます』

『新年』とは『新しい一年』の意で『明けまして』とは、
『夜明けがきまして』の意で『おめでとうございます』とは、
『日の目が出とうございます』の意でもある。
続けると『新しい一年の夜明けがきまして、日の目が出とうございます』『新しい一年の夜明け』とは『新たな気持ちで始める』事を指し、『日の目が出る』とは『己の力を存分に発揮する』事を指す。
解説すると、『新たな気持ちでやり直し、力を存分に発揮したい』
年明けの挨拶は祝いの言葉であると同時に、相手に自分の意志を示す
言葉でもある。



嘘だ!!全部テキトーだ!!
今、一瞬でも信じたヤツはすぐさまジャポニカ学習帳買ってこい!!
そして、小学3年生国語ドリルの予習復習くり返せ!!
もう一度学童からお前の人生やり直せ!ウッヒョ〜!!!

ああ…ごめん風邪で機嫌が悪いんだ俺。
申し訳ないのでまともな知識の話をします。

『風邪』という病気の語源発祥は、江戸時代後半から明治にかけての頃
『風体』を『邪魔』するからきており、『風体』とは昔の人の姿格好、
見た目などを指します。
『邪魔』と言えば『邪(よこしま)』な『魔(まもの)』。
昔から言い訳として『魔がさした』などと言いますね。
『風邪』にかかると熱、セキ、鼻水などで苦しみ、寝て無くてはならなかったり、見た目にも顔色やひどい人は痩せ細って、元来の姿を崩してしまいます。病気としては重く無いのですが、『風体を邪魔する病』との事から『風邪』と呼ばれています。



嘘だ!!何もかもテキトーだ!!
今、少しでも納得したヤツは、すぐさま病院行ってこい!!
そして、脳外科でロボトミ−手術を受けて何も考えるな!!
もう二度とお前の人生やり直せなくしてこい!ゲハハハハッ!!

ああ…ごめん風邪で調子が悪いんだ俺。
申し訳ないけど簡単に信じちゃいけないって事は知識になりましたね。

以上、次の授業は1月20日の予定です。

2004
1月中旬
正月って何?何してたのみんな?
記憶の吹き溜まりを洗浄したところ。
正月には、お節とか雑煮やらを喰って、お年玉と言う名の年貢を
搾取したりして、ゴロゴロとミカンなぞをほうばりつつ寝るのが
習わしらしい。
素晴しい!!

で…俺の正月はいつくんの?
もういくつねるの?寝れるの?
いや、まぁやめておこう。
この天下太平とか言われちゃってる世の中でも辛い人達は沢山いるんだ。
それを思い出せ俺。
…思い出した。
「来年の事を言うと鬼が笑う」らしいが、いくら言っても笑う鬼を
見た事がない俺。
じゃあ、「去年の事を言う」と鬼はどうすんの?
『自閉症』とかになっちゃうの?
謎だ!!
その謎を解く為にも去年の話をしよう。


あれは2003年『Hell OUT!』ツアーの直後の事。
アパレル関係の仕事をしている知人は何人かいるが、どういうワケか
変な仕事をしている人が多い。
その日、久々に会った人もそうだった。
残暑きびしい日差しの中、単車にまたがり打ち合せ現場を巡っていた俺。打ち合せ相手と待ち合わせていた為、八幡通りを明治通りから登り代官山へ向かっていた時、信号で久々にその男と会った。

蝶「久しぶりじゃないっすか、何してんですか?」

男「あ〜っ!!久しぶり。今日、仕事休みだからブラブラっと」

蝶「休みって、アンタ仕事場もこの辺でしょ」

男「うん、あぁ まぁね」

蝶「そういやぁ、自分のSHOPやるってのはどうなったの?」

そうだった。この男は独立して自分のSHOPを出すと言っていた。
代官山周辺で、自分の好きな服や小物を並べ、自分のこだわりを出した
アナーキーなSHOP。内装はコンクリ剥き出しの壁、工事現場で使う資材
なんかをハンガーラックにして退廃的なパンクメタルを表現したいと。
共に語った夢物語。

男「あぁ、アレはまだ、資金的にもね…。今日は市場調査みたいなモン
  だよ、色々知っとかないと」

蝶「なる程ね、勉強熱心ですなぁ。俺に何か手伝える事あったら
  声掛けて下さいよ。そんじゃまた」

軽く手を振り、打ち合せ場所へと急いだ俺。

それから月日は流れ…先日。

寒さきびしい冬日の中、単車にまたがり打ち合せ現場を巡っていた俺。
打ち合せ相手と待ち合わせていた為、キラー通りを青山通りから下り
原宿へ向かっていた時、信号で久々にその男とあった。
土木作業系の作業着を身にまとい、タオルハチマキを巻いた頭。
ニッカポッカが良く似合う、男のいでたち。
そうだったのか!
この男はこだわり抜いた上で自分のSHOPの内装の為に自らが土木現場で
働き、資材を吟味する事から始めたのか。
資金も溜るし、原宿であのいでたちは、ある意味パンクメタル。
男だ!!
確かのこだわりを感じる。心の中で拍手し、打ち合せ現場へと急いだ俺。
その日の打ち合せ相手は、偶然にもその男を知っている人で俺はその男
の事を話しだしたらこう言われた。

相手「あぁ、アイツ。去年の夏ぐらいに不倫がカミさんにバレて
   離婚したらしいよ。おまけに慰謝料請求されて大変なんだって」



…人生って辛れぇなぁ。


今は昔、遠い日の夢物語。
きっと不倫も市場調査だったんだろうな。
アナーキーな男だった。

2004
1月下旬
その日、俺は広島に向かった。
連日徹夜の製作・創作に疲れ切った身体は悲鳴をあげ、
スリへってこなごなになりそうな精神は限界を訴える。
そんな日々の中で突然の出張の話。

『旅』だ。
やはり男は『旅』に出なくちゃなぁ俺。
だがしかし、多忙な中で出張というのはかなり無理をする事でもある。
打ち合わせ、製作。打ち合わせ、デザイン、製作。
出発前までですでに70時間は不眠で仕事をこなす俺。
(その前も3時間しか寝てねぇし)だがそれでも、
その日、俺は広島へ向かった。
ASHの新人ダ−オノと共に新幹線に乗り込み、冷えきった駅弁を
味わいつつ新しい企画の為にひたすら書類を作成。
ダ−オノはすでに眠りに落ちているが、そんな事は意に介さず集中して
書類を作成。集中してる時というのはむしろ周りが静かなほうがいい。
眠っていれば邪魔にならん。
だが、なぜか俺の隣の席の男は眠っているにもかかわらず、
酒臭い寝息を吐き、寝相の悪さを如何なく発揮して邪魔する。
はた迷惑な話だ。だが俺は、書類を書き終えねばならないという
使命感からか、寝相の悪い隣の汚い長髪の男なぞ無視して新しい企画を
錬り込んで行く。新幹線が岡山を過ぎる頃…終わった。
気合いを振り絞った企画書が完成したのだ。やるな俺。
あぁ、もう広島に着く。ダ−オノを起こさなくちゃいけない。
ダ−オノを眠りから覚まし、隣の酒臭い汚い長髪の男にも一言文句を
浴びせてやろうと頭をひっぱたいてこう言った。

『起きろ、デシ!!
    もう広島に着くぞコラァ!!』


…デシ!?

何で俺の出張にデシが着いてきてんの??
…大阪行った時とネタがかぶるから、このヘンで終わりにしよう。
結局、この『旅』では90時間連続不眠で動き回った俺。
早朝5時に温泉に酒を持ち込んで酔った挙げ句、気持ち悪くなったのは
言う迄も無い事であった。

2004
1月末日
最近さぁ、CD買ったんだよ俺。
BACKYARD BABYSのNewアルバム。
でさぁ、ちょっと聞いてぇ。
このCDの輸入盤をかなり早くに堅一にもらって去年からズ〜ッと
聞いてたんだけどよぉ。日本盤にはボーナストラックに
『SHUT THE FUCK UP』っ〜ヤベェカッコイイ曲が入ってねぇんだよ。
どうする!?どうするよオイ!!

いやぁ〜違う違う、問題はそこじゃなかった。
問題はCD買いに行った時にレコード屋で見たQUEENのベストアルバム。
『日本独占販売』とか書いてあんだよオイ!!
何かのドラマで使われているとか、何とかアカンタレでベスト盤とかで
新しく出てたけど、『日本独占販売』ってただ単にQUEENも向こうの
レコード会社も発売する気なんてサラサラねぇのに

「日本は、今ドラマで使ってるんでぇ〜」

とかのアホッタレな理由で勝手に発売しただけやろが!!
それを『独占』って…。
それとも何かい、向こうのレコード会社が

「QUEENの新しいベストアルバムを100万枚プレスするねぇ〜」

ってトコを

「日本で全部買わせて下さい」

ってコトでもしたんかい!!
え〜〜〜っ!!
まったくもっていかんともしがたいモンだ、ヤレヤレだぜ。
まぁ…L,S,Dとは何も関係ねぇんだけどな俺。





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